イベントレポートある日の銀座十字屋
ホール主催イベント

午後のサロン 松島トモ子「朗読ミュージカル『24ページのアルバム』」

2015.12.14 午後のサロンvol.188

 今年は戦後70年、そんな思いもあって、その最後を飾っていただいたのは、今年70歳の松島トモ子さんです。今回は、お話と“山崎陽子の世界より”朗読ミュージカル「24ページのアルバム」とクリスマスソングを中心にした歌を、欲張ってご披露いただきました。

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 マダム中村のご挨拶のあと、松島トモ子さんは歌いながら登場されました。年齢を感じさせない伸びのある歌声と声量に、「さすが!」とざわめきが聞こえたほどでした。
まずピアニストの清水玲子さんを讃えられた後、同行された94歳のお母様と共に銀座十字屋は懐かしい思い出の場所と、話されます。

 「寒くなって訃報が届くシーズンですが、私は4歳で映画デビューして芸歴が長いだけに、年配の芸能人が亡くなると週刊誌などからの問い合わせが多くなります。先日亡くなられた、大女優で日本一の美人と言われた原節子さんには、5歳か6歳の時にお会いしています。 その時の印象は、彫刻のような方、堂々となさっていて、黒のドレスを着て、お顔に産毛が生えていた。というのが子供の頃の記憶です。後で考えるとかなり骨太の方。イングリッドバーグマンのような印象を持っています。」
 「野坂昭如さんが亡くなられた時は、盟友永六輔さんにコメントを取りたいため、私に連絡がありました。ラジオで永六輔さんと馴れなれしくお話しているので親しいと思われたのですが、実際は違います。完全なる師弟関係です。永さんは、親しくされていた小沢昭一さん、加藤武さん、野坂昭如さんが、次々に亡くなられ、本当におかわいそう。」他にも色々のエピソードを語られましたが、有名人の名前が当たり前のように話題に上がり、また、言葉を大切になさる所以でしょう、総じて美しい言葉遣いが印象的でした。

 「今回のメインは朗読ミュージカルですが、山崎陽子先生とは25年以上も前から童話を読む機会があって存じ上げていました。今日は、先生の名作「24ページのアルバム」に挑戦します!」

 山崎陽子作「24ページのアルバム」が始まりました。未亡人である主人公が、息子の結婚式にプレゼントされた24ページのアルバム。そこから紐解かれる、夫、息子との感動の物語。松島さんは時には可愛い子供の声、時には優しい夫の声、と演じ分けられ、胸にせまりくる挿入歌も印象に残りました。朗読ミュージカルの世界はとても感動的です。

 次に「ママがサンタにキッスした」「ホワイト・クリスマス」等、どなたもご存じのクリスマスソングの数々を歌われて、会場は一気にクリスマスモードになりました。会場にいらした天地総子さん(声優)をご紹介されたり、山崎陽子さんをステージにお招きして楽しく話されたりと奥行きのある会にしていただきました。最後は、佐久間順平作「ありがとう」を感情込めて歌い上げられ、大変盛り上がって終了しました。

 お客様からは帰り際に、「さすがです!感動しました!」「想像以上に素晴らしかった!」などと、たくさんのお声とたくさんの笑顔がありました。