イベントレポートある日の銀座十字屋
ホール主催イベント

午後のサロン 毒蝮三太夫「初笑い 銀座のお正月」〜まむし流・元気で長生きするコツ、させるコツ〜

2016.1.20 午後のサロンvol.189

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 毒蝮さんと毒蝮さんお薦めのデキシーランドジャズ「薗田憲一とデキシーキングス」をお招きした。今にも雪になりそうなどんよりと暗い空模様でとても寒い日であった。デキシーキングスの皆様が「錨を上げて」を賑やかに演奏しながら登場して7曲を披露され、次に毒蝮さんは色々な話題で会場を盛り上げた。
 音楽「薗田憲一とデキシーキングス」の演奏曲目は順番に「アレキサンダーズラグタイムバンド」「花」FUMIKAさんが歌う「私の青空」「テネシーワルツ」はマダム中村が気持ちを込めて歌われた。
 「THAT’S A Plenty」これは毒蝮さんともデキシーキングスともご縁の深い、立川談志さんの好きな曲で『俺の葬式にはこの曲を』との伝言どおり、演奏された思い出の曲。
最後は「聖者の行進」。客席を回りながら演奏され退場した。

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 次に、マダム中村が「まむちゃーん」とお呼びすると、毒蝮さんがにこやかに登場された。「TBSラジオで30年続いた“大沢悠里のゆうゆうワイド”は今年3月でフィニッシュだよ!」とレギュラーの立場でコメントされ会場が少しザワめく。「デキシーランドジャスは(立川)談志が彼らのファンだし、初春だから賑やかにと思って頼んだ。」とは音楽推薦の理由を。今日は出かける前に奥様に「『今日は銀座だよ!』って言ったら、かみさんが日本橋の三越で仕立てたばかりの洋服を出してきたので、面白いから今日は初めて着てきたよ!」と打ち明けられると会場からはすかさず「似合ってるよ!」の声が飛ぶ。粋なお客様がいらしている。

 マダム中村がお願したので、談志さんとの思い出を色々と話された。「談志と一緒に飲むとぜんぜん楽しくない!傷口を広げて鉛をぶち込んでくる。殺したいと3回思った!」(笑)「今年は『笑点』が始まって50年。俺も毒蝮になって50年。俺は2代目の布団運び。“それまでの笑わせ方は嫌だ”と『笑点』を作ったのが談志。“しゃべりで人を笑わせたい”がポリシーだった」など、談志さんととても仲良しだったことが伝わってきた。

 「(世の中)色々なことがある。カレー屋の廃棄コロッケを横流しした事件。ずるいといえば大阪「吉兆」を思い出す。あのばばぁ(笑) 談志がうまいことを言ったよ『老舗だから出すものが古い!』(笑)ミート偽装も、『ミートもどき』と書けばいいのに。世の中嘘つきが多いね。」それを聞いて同感とばかり大きくうなずくお客様たち。今日はシニアの方が多い。「今は幸せな日本だけど、何かが繋がっていない。もっと年寄りが堂々としようよ。」と提案なさる。 先日も電車の中でプライオリティシート(優先席)に若い人が平気で座っているところへ、あるお年寄りが『元気な年寄りは疲れた若い人に席を譲りましょう』と書いた紙を近くに貼ってたよ!しゃれた年寄りだね。」シニアの視点で不届きな若者や物事に対して巧みに切り返す、毒舌に聞こえて、実は優しい心が裏にある。これぞ人気のまむちゃん節。その真骨頂はさらに続く。「今日のテーマだけど、長生きのコツなどないよ(笑)あえて言うなら、笑顔で人に会うこと、一期一会を大事にする、会話が大事だね。」「元気になるには、人と会うこと、億劫にならないこと、定年になったら街に協力すること、年を取ったら強情傲慢にならない。素直にみずみずしく生きる。」お客さまはうんうんと素直にうなずく。「病気になったら愛される病人になること。看護師が言っていたよ。意地悪な人は点滴を外したくなるってね。(笑)素敵な笑顔が大切、器量が悪くても愛想笑いすりゃいいんだよ。」(笑)うなづきながらお客様は食い入るように見つめ話に引き込まれていく。
 「日野原先生が教えてくれた。『生きるということは時間を大切にすること。力が余っていたら他人のために使ってください』と。若い時は突っ張っていい。だけど年を取ったら突っ張らない。 『人のお世話をするように。人のお世話にならないように』とおふくろがよく言っていた。チャーミングなジジイになって、元気なうちに奥さんを大切にして、普段から奥さんの名前を呼んどいたほうがいい。(日常の)些細なことが大切。『お前がいないと寂しい』とかみさんに年賀状だしたら、いまだに冷蔵庫に貼ってある。でも字がにじんで“世田谷の皇太子”が“明太子”に見える。(笑)これでかみさんの機嫌が半年は持つ(笑)認知症の予防は、人と会って、笑って、しゃべること。笑うと免疫力が高まり風邪も引かなくなる。人は“オギャァ”と泣いて生まれてきて周りは可愛いと笑う。でも死ぬときは周りが泣いて自分はにっこり笑って死ぬ。そんな人生を送りたい。そして最後は道楽を大切にする人生だ。仕事が終わったら道楽を楽しんでよ!104歳の日野原先生も『人生はこれからだ!』って言っている。」毒蝮さんのシニアへの応援歌は、感謝と共にウルトラマンの曲の流れる中拍手喝采で終了した。「今日は免疫力が高まったわ!」多くのお客様がとても満足そうな笑顔で帰途につかれた。