イベントレポートある日の銀座十字屋
ホール主催イベント

午後のサロン 湯川れい子『音楽で もっと豊かな 人生を!!』

午後のサロン vol.180 2015.3.16 十字屋ホール 
「銀座十字屋、創業140周年記念イベント「午後のサロン」の最後を飾るのは第1回目にお招きした湯川れい子さんです。18年前、3回続くかしらと思っておりましたが、支えてくださった皆様のお陰で18年も続けることができました。本当にありがとうございます。」と、主催者マダム中村の感謝の言葉で始まりました。 

yukawa1

 湯川さんは「私が長持ちで丈夫なのは、音楽の力だと思っています。今日は、皆様に身近な生活の知恵をお持ち帰りいただきます。」30年以上、音楽関係の専門学校の名誉校長も務める湯川さんは、「世界中が波立っている感じで、卒業式で子供たちに希望の在りかを示すのが難しい年でした。」と背筋の伸びたいい姿勢で話されておりました。
 ご自身は、モダンジャズが大好きで、高校二年の時、モダンジャズに関する文章をある雑誌に投稿したところ、のちに日本を代表するジャズ評論家になられた岩浪洋三さんの目に留まり『本気で書いてみないか』と誘われて、1960年にジャズ評論の道に入られました。「以来54年、半世紀も好きな仕事をしてきましたので、本当に私は倖せです。」と語られていました。

「大昔から人は大地に立って歌ってきました。音楽は(私の)原点、生きる知恵と元気をもらってきました。」1966年のビートルズ初来日の6年後に、湯川さんは音楽療法と出会いました。きっかけは、母親が88歳で痴呆症になり、娘を忘れても、『汽笛一声新橋を・・・』の歌は覚えていたことでした。今では、日本に6000名の音楽療法を勉強する人々がいて、様々なケースで医療に活かされているといいます。

 音楽療法で一番大事な点は、量子レベルまで行くと、地球上の物質はすべて振動していることが分かっており、宇宙から飛んでくるトリノまで、すべてが何かしらの波動を出し、お互いに影響しあっているそうです。人間のリズム楽器である心臓、その基本リズムを整える力は脳にあります。ゆらぎ、木の葉のそよぎ、波の繰り返しのリズムなど、外からリズムを与えられると、私たちの心臓のリズムが整い、免疫力を高める力となるそうです。「落ち込んでいるとき、自分の体にリズムを与えます。1,2,3と数えながら3千歩くらい歩いてみてください。南無妙法蓮華経と唱えても同じ効果がありますよ。ちょっと思い悩むときは、散歩をして欲しい。くよくよしていたのが、右脳に切り替わるのです。そうすると道端の小さな花にも目がゆくようになるから不思議です。」

<スクリーンの映像を見て説明> 
 映画「パーソナルソング」の予告編の上映。原題は「ALIVE INSIDE」。「認知症の老人に好きな音楽を聞かせると、覚醒することが描かれています。アメリカでは、500万人、日本でも400万人の認知症患者が存在し、完治療法は未だ見つかっていません。自分にとって気持ちの良い音楽“パーソナルソング”を選んで、今のうちに書いておき、自分がボケた時にこれを聞かせてもらいましょう。」誰にでもすぐできる認知症対策を教わりました。人間は生まれると最初に聴覚が発達、聴覚は、最後の瞬間まで残るそうです。

「“同質の原理*”をお医者さんが発見しました。うつ病の患者さんに音楽を聞かせる。次に違う音楽で少し元気になる。だんだんビートルズやショパンを聞かせる。各々の人には各々の名曲がある。そのことを覚えて帰ってほしい。どんなジャンルの音楽であれ、愛している音楽があればOKです。非行に走っている子も、好きな音楽があれば万歳!」と話されました。

*“同質の原理”とは、例えば、落ち込んでいるときは、まず暗い音楽から初めて、徐々に聴き手の気分やテンポにあった音楽を与えることで、精神的に良い方向へ向かわせること。

湯川さん指導のもと、音楽CD『日本海流』を流しながら、一緒に体感(運動)をしてみました。

<呼吸法>
「ご自宅で一日に一回自分の呼吸に耳を澄ましてみる、鼻から息を吸ってゆっくりと吐く。これを15回を1セットとして3セット位すると調子が良くなります。毎朝起きた時、鏡を見て自分に向かって笑いかけてみてください。『今日もきれいね。頑張っているね。』と、優しく笑いかけてください。そう思うか思わないかで全てが変わってきますから。」

<簡単な音楽療法を生活習慣に>
 湯川さんは、「手の甲にテントウムシがいます」と、簡単な手遊び歌を披露しました。『背中の黒い水玉が、ぽかぽかぽかしてくると、羽根がぴかりと強くなる。バラのつぼみに登った、飛んだ。麦の穂先に登った、飛んだ。お日様よ、お日様よ、私はあなたが大好きだ!』
「いかがですか? 一日に何回かやったら覚えます。体の形は心の形です。生きる者の知恵として、心や身体に働きかけてみて下さい。幾つになっても奇跡は起こる。そのためにも音楽で素晴らしい人生を送ってください!」と、湯川さんの音楽療法理論と実践法が伝授されました。

yukawa2

 音楽はゴスペル。ゴスペルとは神からの福音という意味。歌って元気になりなさいよ!というメッセージ。高木美奈子さん指揮、VOJAのヴォーカルは中島シリカさん。東京女声合唱団の皆様が、「Ave・Maria」「Amazing Grace」(日本語の歌詞をつけて)「Oh Happy Day」の3曲を湯川さんも入って歌われました。最後の曲は全員で合唱、盛り上がって終了しました。「元気をいただけました!」と、お客様から多くのお声が寄せられました。