銀座十字屋講師紹介

園部 幸子

“レバー・ハープのスペシャリスト”と呼んで差支えないだろう。オーボエ奏者だった叔父様の共演者であった天田先生の弾くハープの音色に相性の良さを感じ、ピアノからハープへ転じた先生だ。穏やかで柔和な表情も、「私は、レバー・ハープが好き!」と呟くときの瞳は、キラリと引きしまって見える。かつて宮澤賢治祭という催しで森の中でハープを弾いた際、森をすり抜ける風が、誰も触れていないハープの弦を揺らし、その時に聞いた音こそ、ハープの至高の音だったという。感受性の豊かな、アイリッシュ原理主義ではないため、こんな曲を弾いてみたいという要望にも応えてくれる方だ。けっして、先生→生徒という、ありがちな一方通行にはならない先生とお見受けした。

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