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フルートとハープの名曲2 魅惑の夜明け

フルートとハープの名曲 2 魅惑の夜明け

前回はJ.M.ダマーズ作「フルートとハープのためのソナタ」をご紹介しました。
この曲はジャン=ピエール・ランパルとリリー・ラスキーヌのために書かれたものですが、同じ二人に献呈された曲がこの「魅惑の夜明け」です。
しかし曲想はフランスの香りが漂うダマーズに対し、180度違う内容になっています。
この曲の楽譜画像はこちらです。

シャンカール/魅惑の夜明け
L'aube_enchantee

インドの伝統楽器、シタールを弾く人が写っています。
とてもフルートとハープの楽譜には見えませんね。
この写真の人物が作曲者の世界的シタール奏者ラヴィ・シャンカール(1920~2012)です。

シャンカールは元ビートルズのジョージ・ハリスンを始め音楽のジャンルを越えた様々なミュージシャン達と交流があり、フルートのランパルもその一人だったそうです。この曲はそんな経緯で書かれました。

曲は厳かでエギゾチックな雰囲気で始まります。
「魅惑の夜明け」というよりも「ガンジス川の夜明け」という感じです。
フルートが奏でるメロディーはまさしくインド音階です。
うしろで響いているハープの音色は明らかにシタールをイメージしたものでしょう。
曲が進むにつれテンポは速くなり、徐々に高揚感を増してゆき、
そしてエキサイティングなエンディングに突入します。

聴き手を別の世界に誘うような不思議な魅力を持った作品です。

銀座十字屋 成田睦