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ハープの地震対策

こんにちは。ハープ&フルートサロンの鈴木泰志です。

近頃大きな地震が頻発しており、ハープの地震対策ついてのお問い合わせも増えています。
大切なハープが倒れて傷が付くこともショックですが倒れた際に怪我をしてしまったり、避難の妨げになる恐れもあります。
今回は日常できる対策と長期間向けの対策の2つをご紹介いたします。

■日常できる対策~壁や椅子等で支える~
日々の練習のあとには壁や椅子を使って倒れやすい方向をガードしてあげましょう。
ハープは奏者側へ傾けて演奏する楽器ですので、そちらに倒れやすいバランスになっています。意外と横方向には倒れにくいです。
使用しないときには壁に寄せたり、椅子でつっかえ棒をしてあげてガードしてあげましょう。

■長期間向けの対策~床に寝かせる~
長期間外出をする際に万全の対策をしたいときは、床に楽器を寝かせましょう。
注意点として、弦が張ってある面が必ず上になるようにしましょう。
またグランドハープはペダルを全て♭にいれて折りたたみ、レバーハープはレバーを全て下げた状態にしてください。

グランドハープを寝かせる手順は以下の通りです。

●二人で行う場合
①二人一組で上担当、下担当に分かれます。力のある人が上を担当しましょう。上担当は奏者側、下担当は支柱側に立ちます。

②上担当が左手を逆手(さかて)でサウンドホールに、右手をネックに添えて楽器を傾けます。

③下担当が底の穴の枠に手を掛けます。

④上担当から見て右、下担当から見て左に倒しながら持ち上げます。

⑤完全に横に倒せたらそっと床におろします。

●一人で行う場合
①奏者側に立って左手を逆手でサウンドホールに、右手をネックに添えて楽器を傾けます。
②傾けながら右側に倒して、そっと床におろします。

一人で行うと床に傷が付く恐れがありますし、何より危ないので可能な限り二人で行いましょう。三人いるときは上担当をサウンドホールとネックに分けたり、持ち上げた時に下に傷防止のクッションを敷いたりしても良いです。

■その他の注意点
ご近所への騒音対策や床の傷防止のために、ハープの下に絨毯を敷くことがあるかと思います。
その際には必ず絨毯の下に滑り止めのマットを敷くようにしましょう。地震で揺れたときやハープを傾けたときに楽器ごと絨毯が滑って転倒してしまう恐れがあります。

今回は地震対策を中心にまとめましたが、ハープの保管には他にもポイントがあります。
こちらはまた別の機会にまとめていきます。

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