銀座十字屋講師紹介

小野 愛子

母上がハープを弾いていたので、気付いたらすでにハープが身近にあったという環境でハープの研鑽を積まれてきた。そのせいか、ハープを語る時の表情はとても穏やかで、大らかな雰囲気をお持ちの方だ。しかし、指の型や体の動かし方はとても拘って教えている。ご自身が、2年近く手を故障してハープに触れられなかった苦い経験があるからだ。当たり前だったものが、そうでなくなるという貴重な経験があったからこそ、体験から得た無理をしない動かし方、正しいフォームへの導きに説得力が増すのだろう。ハープは体へ直に響く楽器で、誰でも綺麗な音が出せる。しかし、人によって音色はまるで違う。だからこそ、ハープの響きを体感してほしい。楽器と自分の体を一体化させるとき、ハープは自分の音を奏で始める。静かな物腰の中に、情熱を秘めた先生だ。

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