スタッフブログ

ハープにまつわる神話について

みなさま、こんにちは。

朝晩と涼しくなり、秋を感じる今日この頃でございますが、いかがお過ごしでしょうか。
お久しぶりでございます、銀座サロンの相良です。

秋といえば、食欲の秋、芸術の秋と色々ございますが、私は読書の秋を堪能しております。といっても、夏に読み切れなかったホラー小説を今になって読んでいる訳でして…。

近頃の気温と相まって、一人涼しさに拍車がかかっております。
今読んでいる小説が日本神話を題材にしており、長い漢字名に四苦八苦しながら読んでいます。

神話繋がりということで、今回は「ハープに関連する神話」についてご紹介したいと思います。

夏になると見ごろを迎える琴座。夏の大三角形を形成する星のひとつである、ベガからなる星座です。


ギリシャ神話では、音楽の神であるアポロンがオルフェウスに贈った竪琴だとされています。

オルフェウスは竪琴の名手で、彼が奏でるその音は、野獣や山川草木も聞き惚れるほどだったそうです。

オルフェウスは、不慮の事故で亡くなった妻のエウリディケを取り戻すべく、冥界に行きます。
しかし、地上に連れ帰る途中で、条件に背いて妻を眺めたことで失敗に終わってしまいます。
妻を取り戻すことが永久に叶わなくなったオルフェウスは、嘆きのあまり死んでしまいます。
哀れに思ったアポロンは、竪琴を天上に上げ、星座にしたというお話です。

また中国古来の神話では、琴座の一等星(肉眼で最も明るく見える星)であるベガが織姫で、鷲座の一等星が彦星とされ、二人は恋に落ちますが天帝の怒りを買い、天の川で分け隔たれてしまいます。二人は7月7日の年に一度だけ会うことができるというお話です。

どちらの神話も何だか切ないですね…。
ちなみに、琴座を日本で観測できる時期は4月から11月までだそうです。明るい街のもとでは見えませんが、今も上空で光り輝いているのかもしれません。秋の夜長、星々に思いを巡らせるのもいいですね。

急な気温の変化で体調を崩されている方もいらっしゃるかと思いますが、夜は温かくして、十分睡眠をとって元気に乗り切ってまいりましょう。それでは。

銀座サロン 相良

〈参考〉
・“宇宙情報センター/ SPACE INFORMATION CENTER:こと座”http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/lyra.html
・「広辞苑(第五版)」 岩波書店

もどる