ハープ人名事典

リリー・ラスキーヌ

アッセルマンに師事し、12歳にしてパリ音楽院一等賞を得た。16歳でパリ・オペラ座管弦楽団にハープ奏者として入団、オペラ座史上初めて入団を許可された女性演奏家となる。その後、世界各地でハープのソロイストとして、トスカニーニ、クーセヴィツキー、ミュンシュといった錚々たる巨匠の指揮するオーケストラと共演した。1948年よりパリ音楽院の教授を勤め、多くのハーピストを育てた。時代背景もあり、映像やレコードも数多く残した。なかでもモーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」の録音は、今も名盤として評価が高い。また、コメディ・フランセーズのハープ奏者も30年以上にわたって務め上げた。1993年より3年ごとに、「リリー・ラスキーヌ国際ハープ・コンクール」が開催されている。

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